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【実態】機関投資家と個人投資家の違いは何?【元機関投資家勤務の私が教えます】

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・これから投資をしていきたいけど、機関投資家と個人投資家の違いって何だろう?

・機関投資家っていうけど、結局、中の人はどんな環境で仕事しているの?

そんな疑問にお答えします!

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記事の信頼性

・私は、機関投資家とよばれる会社で5兆円の資産を運用していた部署で外国債券の分析をしていました。

・一応、資格としてはファイナンシャルプランナー2級(経済面の人生設計)、日商簿記2級(会計・経理資格)、Toeic750(英語)を取得しました。(証券アナリストは1次試験だけ通り、2次試験は受けていません。)

 

 

そもそも機関投資家ってなに?

一言で言うと金融機関です。お金をたくさんもっています。1日で何億も売り買いします。

中の人は普通のサラリーマンです。基本的に、1人の意見で、上の人の決裁さえ下りれば何億、何十億の取引もするので、とびぬけてみんな優秀でした。

たまに人知を超えた投資も抜群にうまくて社内政治も完璧、学歴もケチをつけられないほどピッカピカ、両親が人間なのか確認したいほどの、化け物級の切れ者の人がいます。たまにですが。

その人は『無敗』、『レジェンド』と裏で言われていました。

でも、何十億、何百億単位のお金を任せるので、当たり前といえば当たり前です。

しかし、機関投資家でサラリーマンですから、しがらみも多いです。

例えば、局面が難しくて、買いたくも売りたくもないけど、なんとか分析して買ったり売ったりするとかですね。何もやらないってのは結構気が引けます。

あとは、決算の対応で売ったりしないといけなかったりします。あとは色々細かい調整があるので、月末に何かを買ったりとか。

色々なしがらみがあるのです。

機関投資家内のプロの環境と、一般の方の環境の違い

まず、機関投資家の中で毎日何億とかの取引をしているプロの人たちは、一般の方と比べて、情報収集が圧倒的に有利です。

経済情勢の情報収集や分析においては、間違いなく一般の人の方が不利なのですが、今は便利な時代になっているので、工夫をすることで、機関投資家の情報や分析環境には圧倒的に劣るものの、投資するのには十分な情報を得ることが出来ます。また、機関投資家には勝てないと思われる方が、一般の方ではいるかもしれませんが、機関投資家に勝つ必要はなく、単純に自分が相場に勝てればいいので気にしなくて大丈夫です。勝てるときに勝つ、負けそうなときには戦わない。それで最終的な勝利になります。

 

機関投資家の情報で有利な点をわかりやすく、私の実体験ベースで述べます。

・情報収集・チャート分析用の端末(コンピューター)を使える。

この端末(=コンピューター)を使うと、あらゆる情報を無限にみれますし、チャートの加工も自由自在にできます。

 

あらゆる情報というのは?

あらゆる情報というのは、言葉の通りあらゆるなのですが、具体例を出すなら、マニアックな情報とかといえばわかりやすいかもしれません。

例えば、中東で紛争が起こったとします。

紛争がおきて、中東で生産している原油の輸送の妨げになり、原油の供給に支障が出そうとなったときは、市場に出回る原油が少なくなって、みんなが欲しがっているのに、買えなくなる状況になります。

そして、原油を売っている人は、すこし価格を上げてもみんな買いますので価格を上げます。つまり簡単にすると、『中東で紛争』→『原油価格の上昇』と反射的に投資家たちのほとんどは反応し、数字は変化するわけです。

 

しかし、bloomberg端末(法人サービス)ではなんでも情報が手に入るので、落ち着いて中東の原油を輸送するパイプラインの通り道を細かに調べることができます。そして、パイプラインが紛争が起こったエリアから外れていれば、原油の輸送には支障はでない、つまり原油の供給は減らず、原油はいつも通り普通に買えるから、今は価格は一時的に上がってるかもしれないけど、みんなが冷静さを取り戻せば、原油価格は下がるはずだということがわかるようになります。これは一例にすぎませんが、こんな原油の輸送パイプラインが地図上のどこに通っているかなんて普通はおそらく簡単に調べられないです。しかし、bloomberg端末だとメニューを選択するだけで、一瞬で情報を見れるので、一般の方より出し抜くことができます。

チャートの加工も自由自在というのは?

経済、金融にはあらゆる数字が存在します。

その数字を線で結んで、時系列で線として数字を表すことで、直観的に数字の動きをみることが出来るのがチャートです。

そして経済、金融には、似たような動きをするもの、まったく逆の動きをするもの、まったく関連性のない動きをするものの3通りがあるので、それを調べるときに使ったりします。

チャートとチャートを比較するとき、片方のチャートを引き延ばしたり縮小させたりして、自動的にうまい具合に重ね合わせて、動きの違いを見たりします。

逆の動きをしているときは、どっちかのチャートを上下逆にひっくり返して、同じく自動的に調整してうまい具合に重ねてくれて、動きの違いを見たりします。

それらを簡単に一瞬でしてくれるのが、このbloomberg端末の素晴らしさです。

 

例えば同じ動きの場合

例えばAという金融商品の動きはいつもBという経済指標と同じような動きをする、それをグラフで重ね合わせてみると、今は例外的に同じ動きをしていないけど、その原因はCという問題でそのCという問題が解消すれば、AとBはまた同じ動きをし始めるから、Aは上昇(下落)するだろう、とか予想します。

例えば逆の動きの場合

どっちかのチャートをひっくり返して、上述のことと同じことをします。

 

他にも例えば、チャート同士で引き算して、チャートとチャートの差(乖離)自体をチャートにしたり、色々できます。

とにかく自由自在に簡単にチャートの比較をすることができます。

 

補足:bloomberg端末(法人向けサービスっていったいなに?)

Bloombergというあらゆる投資に必要な情報を提供してくれる会社から、法人向けのサービスとして、情報収集・チャート分析用のコンピューターを1台につき、月額20万円くらいの費用を払って借りています。

1人につき1台か、コストを抑えるために2人で1台です。

そして、そのbloombergのサービスは家でも利用できます。ネットから、ログインしてという感じです。セキュリティのために、ログインの際は指紋で認証を行う場合もあります。

海外の金融市場は、日本と時間がずれてますから、日本時間と海外時間あわせると、24時間、為替とか債券の取引は行われていますので、当然価格は24時間変化しますし、日本が深夜でも海外は昼だったりするので、日本の深夜の時間帯に何かイベント(政治家の発言とか、重要な経済指標の発表とか)が起こると、大きく金融商品が動くことがあるので、家でもチェックする必要があるのです。

専門の分析者から素早く情報や意見・予想(解釈)をもらえる

様々な金融商品や国などの投資対象があり、それらはITの進歩のおかげで1秒のタイムラグもなく、連動して価格は変動します。

Aという金融商品の価格が動くときは、BやCやDという金融商品の価格も一緒にそれぞれの方向で、1秒のタイムラグもなくほぼ同時に動く(反応する)ということです。

それを一人で全ての情報を把握するのは不可能なので、組織としてある程度、分業しています。

例えば、ドイツの金利を担当している人、アメリカの株を担当している人とかです。

全体を把握するために、日々の朝のミーティングや、聞きたいタイミングなどで、専門で分析している人の見解を聞きます。

そして自分が投資している対象にそれがどういう影響を与えるのか、判断するのです。

まとめ

機関投資家は投資において情報面では圧倒的に有利です。

しかし、個人投資家には個人投資家の戦い方があり、十分それで投資は成功できます。

関連記事で方法を実体験を元に書いていますので、是非見てみてください。

唐突に横を通り過ぎ、話をまとめようとするうちの猫

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